アパートローン金利について
アパート経営は長期のビジネスです。
家賃収入による利益での運用利益は、アパート物件の利回りと
借入しているローン融資の金利の差額によるものです。
このことからも各金融機関のアパートローン比較には
「アパートローン金利」を比較することが重要です。
アパートローン金利には固定金利型・変動金利型・固定金利選択型があります。
上限金利付変動金利型という金利もありますがアパートローンでは数少ない金利制度です。
通常は、住宅ローンなどに利用されている金利制度です。
借入時の金利が最後の返済まで適用される
アパートローン金利です。
固定金利にも二種類あります。
- 返済全期間が固定金利のもの
- 一定期間が過ぎると金利の変わる「段階金利制」のもの
固定金利のメリットは金利の変動がないため金利変動のリスクがない
借入期間中の返済額が借入時と変わらないので
返済計画がたてやすいことなどがあります。
固定金利のデメリットとしては借入の後に金利が下がった場合に
高い利息を支払い続けなくてはいけない、通常、同時期での変動金利の方が
固定金利より安く設定されているなどです。
「段階金利制」は金利が上昇した場合の返済額を
しっかりシュミレーションしておくべきです。
適用金利がその時点での市場金利に合わせて上下する
アパートローン金利です。
アパートローン金利は短期プライムレートに連動します。
※短期プライムレート
金融機関の取引先に対する短期貸付(一年以内)の最優遇金利
変動金利型は通常は固定金利型よりも
金利が低いのがメリットですが、常に金利の上昇リスクを伴います。
将来の返済金額の予測を立てにくく、金利が大幅に上昇している場合には
返済額の殆どが金利にまわってしまい、元本がなかなか減らないという状況も起こり得ます。
最終的に総支払額がどの程度になるか、解らないと言うデメリットがあります。
しかし、現在のように低金利水準が続いている状況では
変動しない、または変動してもごくわずかという場合において
変動金利の方が結果的には支払い総額が少ない可能性も十分あります。
融資を受けた時から一定期間(3年・5年・7年・10年など)の
金利を固定するアパートローンです。
金利を固定できる特約期間は金融機関によって異なります。
当初選択した固定金利期間が終了すると、金融機関によって
- 再度、固定金利選択型か変動金利型か選択
- 自動的に変動金利型に変更される
などのタイプがあります。
固定金利選択型と変動金利型を選択可能なものが安心です。
メリットは、一定期間の金利が固定されるため
その期間内の返済金額の予測は立てやすいことです。
デメリットとしては、固定期間終了後には、その時点での
新しい金利が適用され、返済額も再計算されますので
金利上昇水準によっては毎回の返済額が大幅に増えるリスクもあります。
アパートローン金利について関連ページ
- アパートローンの金利引き下げ交渉
- 各金融機関のアパートローンを比較する